ひさびさに仕事でデジカメを使ったら、以前撮った写真を発見しました。
おいらの絵は基本携帯電話のカメラで撮ってるのですが、珍しくデジカメでこんなショットを残していました。
プレゼント用に描いたものは少しでも立派に見えるようにこのように額に入れてプレゼントしているわけです。
額に入ってるとちょっと立派に見えませんか…?

- 2008/06/17(火) 01:12:56|
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さて…また一つ無事現場が終了しました。
TSミュージカル『Calli〜炎の女カルメン〜』。
とにかく謝珠栄先生(主宰/演出)のエネルギーに感服しました。
キャストの皆様も素晴らしく、初参加のおいらにも温かく接していただき感謝で一杯です。
(別に他の公演へのクレームの裏写しではありません。)
で…
さてさて、裏方としてあんまり内容については書かないようにしているのですが、今回はちょっと感想…というか思ったことを書きたいと思います。
決して「関係者が見る事もないだろ…。」とかタカをくくってる訳ではなく、なんとなくなのですが自分の疑問を整理する意味で…、あるいは万に一つでも公演を観た方の目に触れることがあったなら、同じ公演を観た(客席からではないですが)者として自分はこう感じた、という感想にご意見を頂ければ…という気持ちの上の事としてです。他の方のブログも拝見したりしましたが、そこに書き込みをする事はしたくなかったので。
匿名性に関しては、関係者の方ならおいらが何者なのかははっきりしていると思いますので、お叱りがある方は甘んじてお受けします。
さて、前置き、言い訳が長くなりました。今回の作品、あらすじを書いたところで、もう公演も終了したことですし、具体的な再演の予定も現時点ではないことと思いますので、割愛したいと思いますが、ちょっとだけ…。
時は1875年06月03日、パスティアの酒場跡で出会う男が二人。
一人はジャン=ピエール・メリメ、小説「カルメン」の作者プロスペル・メリメの息子、そしてオペラ「カルメン」の作曲者ジョルジュ・ビゼー。
メリメはビゼーに、原作とオペラのリブレット(オペラ台本)に相違点が多く不本意に思っていることを伝える。しかしビゼーは悪びれることもなく「父親すら小説に描けなかったカルメンの話をしよう。」とメリメにカルメンとホセの話を始める。
そしてオペラに描かれているエピソード、小説に出てくるエピソードを語り、どちらにも描かれてない話をしていき、最後には信じられない事実を口にする。
「私がドン・ホセだ。」と…。
殺人の罪で処刑されたはずのドン・ホセはカルメンの呪いによって死ぬことを許されず、カルメンの話を人々に広めていたのだ。そしてオペラにもしたのだ、と。 〜
てな話ですが、「Calli」の詳しいあらすじについては、検索キーワード「メリメの息子」とかで調べると公演を観た方のブログなどでもっとキチンとしたあらすじを見つけれると思いますので、興味があったら探してみて下さい。
主役の朝海さんを始め、出演者全員がかなり好演なさっていました…が、はっきりいって本はあまり好きになれませんでした。つじつまが合っていないんです。
細かいことを言い出すとキリがないし、演劇において、つじつまなんて常に合ってなければいけないとも思ってはいません。しかし、あまりにも今回の本には粗が目立ち過ぎました。
ただ単に横着なだけですが、更なる疑問が湧くのもいやで今回は原作「カルメン」も読むのは控えました。もっと気になる部分が増えそうだったので…。
…結局、この本において「ジョルジュ・ビゼー」とは何者だったのでしょうか?
本編の中で語られていますが、「カルメン」の物語の時代背景は1830年、P .メリメが小説「カルメン」を発表したのが1845年、ビゼーがオペラ「カルメン」を初演したのが1875年。原作を読んでないのでなんとも、な部分が多いのですが、小説「カルメン」はドン・ホセが処刑される3日前に本人から聞いた話を書き留めた、という体裁をとっているようです。
仮にホセがカルメンを殺害したのが20歳だとして、その場合、オペラ「カルメン」の初演の年には、彼は65歳です。ビゼーは1838年生まれ、もちろんカルメンの物語に設定されている1830年には生まれていませんし、本編でジャン=ピエールと会ったとされる1875年には36歳。しかし、この年齢のズレについては一切の説明がありませんでした。
先に述べたように、おいらは芝居を創る上でつじつまが合っていないことは、それ自体を悪いことだと思いません。しかし、その作品の中で描かれることを真実にするためには、キチンとしたハッタリを用意していなければいけない、と思います。「ドン・ホセ=ビゼー」というハッタリをかますのであれば、それがもっともらしく聞こえるように構築する必要があります。でないと「ジャン=ピエール・メリメ」の言葉に説得力のかけらもなくなってしまうからです。誰とも分からない人間の話を鵜呑みにして騙された人間が発する言葉に誰が耳を傾けるのでしょうか?この「ビゼー」を名乗った男の正体を誰に出来るかを解決出来れば、彼が「ビゼー」の名を騙ったことは効果になり得たのではないかと思います。
「3」という数字を意味深い数字として扱いたかったようですが、世界のナベアツさんがネタにしているように「3」という数字に関係する数字は非常に多く、倍数で考えれば3つに1つは「3」に関係する数字が登場する訳ですから、もっと大きなこじつけがなければ説得力がないのではないでしょうか?後半では目新しい追加事項もなくほったらかさせてしまいます。
モーツァルトの「魔笛」において非常に「3」に関するものが多い、という話を大学時代、講義で聞いた覚えがありますが、その話のほうが圧倒的に納得させられた気がします。
…もし観客として観ていれば、その辺のつじつまの処理の無責任さに興ざめしていたのでは、と思います。演劇のようなナマモノは「一期一会」、映画のように繰り返し観ることの出来るものではないのですが、だからこそ舞台らしい丁寧さをもって創られないといけないと思うのです。
オペラを愛する者として、このような、オペラを関連付けた作品が創られることは素晴らしい相乗効果を持っていると思いますし、(裏方として)関われさせていただいた一人として大変楽しく仕事をさせていただいたので、個人としては再演される作品になれば嬉しく思います。その際にはさらに確率された本に改訂されることを期待しています。
…なんてすごく高飛車な発言の連続になってしまったので、まだ書きたいことはありつつもこのへんで止めておこうと思います。
裏方として関わったからこその発言ではなく、あくまで一個人の発言であり、特に誹謗中傷を目的としたものではないことを、読んでいただいた皆様にご理解いただければ幸いです。
最後にこのカンパニーのために描かせていただいた絵と、主演を魅力いっぱいで演じられた朝海ひかるさんのポートレイトを。ご本人に喜んでいただけ幸せでした。
謝先生、今度犬の絵、描かせていただきます。


- 2008/06/10(火) 02:48:52|
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