最近観た映画。
「カポーティ」。タイトルの”カポーティ”とは人名、トルーマン・カポーティ氏の事。氏は映画「ティファニーで朝食を」の原作者、その氏が著書「冷血」を書くこととなった背景を映画化したものである。
店で見かけるまで、この作品の存在は知らなかった。そんな作品を手にするにはそれなりの理由がある。
まずはジャケットの重厚さ。いかにも一昔二昔前を題材にしていることをインフォーメイションするモノトーンのカポーティ氏のポートレイト、しかも背景はない。これはおいらが描く絵が示すように、嫌いではないスタイルだ。
そして、カポーティを演じる俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン氏。彼はおいらの好きな俳優、ロビン・ウィリアムズの主演した映画「パッチ・アダムス」に出演、とても印象に残っていた。その彼が主演だったことが第2の理由。
第3の理由は実に安直。そのホフマン氏がこの作品でアカデミー賞主演男優賞を獲得していたからだ。
観た感想としては、・・・別に何もない。あくまで個人的な感想だが、面白かったわけでも、かと言ってつまらなかったわけでもない。カット割のタイミングが自分の感覚とずれているのが気になったが、それも特に悪評する必要もない。感性の問題であって、他人の運転のしている車でブレーキのタイミングが気になるようなものでしかない。
別に否定的な目線で観たつもりはないのだが、結局この映画が残したメッセージはなんだったのか、おいらの知識と経験の少なさでは掴み取れなかった。ただ印象に残ったのは、殺害シーン、死刑執行シーンでの直接的な描写。・・・しかしそんなものはこのような作品の場合、賞賛の決定打にはならない。
しかしながら、若干脳裏をかすめたこととしては、殺人、死刑、パーティ・・・、映像化出来るものははっきりキチンと映像化して見せ、そこに登場する人物達の心は決して具現化しない、その差別化によって、観る者に「彼はどう感じてると思いますか?貴方はどう感じますか?貴方が彼ならどう答えますか?」と問題定義したかったのだろうか?ということだ。
こういう映画を観ると、いつも自分の感性の弱さを突き詰められる気がする。本当は秀作なのでは・・・?と。しかし、今の時点では「また何年かして自分の感性の変化を確かめるために、もう一度観よう・・・。」と思わせる作品とも思わない。そんな気持にさせてくれる作品はすでに他に何本もあるからだ。
- 2007/12/15(土) 13:22:51|
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